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幼馴染のひきこもりニートを社会復帰させてみた

2019年3月17日

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僕には中学から付き合いのある親友と呼べる仲の友達がいます。

彼は目鼻立ちがはっきりしており中学当時はモテはしませんでしたが、僕の中ではかなりのイケメンな部類でした。そして、頭も良く特に理系分野に関しては天才的な頭脳をもっていました。

今でも良く覚えていますが理科の授業でかなり変わった教師がいて

 

(゜∀。)「これができたやつは天才だぞ~誰かわかるか?まぁわからんだろうがな」

 

 

と授業の終わり間際に電流についてのかなりマニアックな質問を提示しました。解答できる生徒はいないだろうと授業終了間際に提出して宿題として調べさせ、それにより生徒の知的好奇心をくすぐるためのトラップだったと思うのですが、彼はあっさりと即答してしまうくらいの頭脳をもっていました。

高校受験での彼は、県内でも上位の高校を狙えるにも関わらず勉強が嫌いという理由で僕が行く高校を滑り止め含め全て同じように受験していました。もう完全に受験ストーカーです。

当時、僕は一日16時間くらい勉強して塾合宿などにも通いなんとか希望の高校にギリギリ合格できた感じでした。もちろん受験ストーキングされているので彼とは全て受験会場が同じなのですが、僕は今までの努力を無駄にしたくないとテスト中は何度も何度もケアレスミスがないか確認をして最後まで粘ってました。しかし、彼は理系教科に限りますが「うんこしたかったから」とか受験生としては意味不明な理由で10分で退席しても合格してしまうのです。試験時間の割合がテスト10分うんこ40分とかまじでふざけてます。

そんな彼とは高校を卒業して地元を離れてからは九州-東京とかなり離れていたこともあり密に連絡はしておらず、極希に出張などで近くに寄った時に飲みに行くという程度でした。

結婚して子どもができたので地元に戻ると彼は引きこもりニートオタクみたいな感じになっていました笑。ニート歴は1年ほどで皺皺のスウェット姿に眼鏡、弛んだ顎とお腹に後退してきた前髪と絵に書いたような感じでした。

当時、彼の1日の割合としては、ネット・ゲーム12時間、睡眠10時間、食事1時間、その他1時間みたいな感じで1日のほとんどをネットかゲームしているか寝ているかといったような当時の僕にとっては超羨ましい生活を送っていたのでした。

引きこもりニート生活は本人が望んでいるのかどうか

そんな彼ですがメンタルが腐っていることはなく「 仕事をやめて就活の期間だけだし、なりたくてなってるから気にしていない。別に現状では前向きにこのまま死んでもいいと思っている。」とはっきりしたものでした。就活がとか言っている割にネトゲしているか寝ているかの生活が続いてしまっているので就活に関しては特にアクションを起こすようなことはありませんでした。

趣味に育児に仕事にとても充実した生活を送っていた僕にとってはここで1つ疑問が湧きました。

 

「彼の生活は豊かなのだろうか」

 

 

 

生きる上での豊かさとはなにか

私のまだまだ短い人生の中で感じた一般的だと思われる豊かさとは

・健康的な肉体と精神を保持していること

・心と身体の栄養になる食事がとれていること

・充分な睡眠をとれていること

・金銭的にゆとりがあること

・時間的なゆとりがあること

・興味のある取り組むべき課題があること

・魅了される他者がいること

・魅了したい異性がいること

・経験を分かち合える仲間がいること

・多くの選択肢の中から自分で好きなものを選べること

以上10項目程度ではないかなと思っています。

まぁあたりまえの話なのですが豊かさの定義というものは個々によって多種多様であり上記は僕が考える一般的だと思われる豊かさの定義です。

 

これを幼馴染の友達に当てはめてみると…

健康的な肉体と精神を保持していること(✖)

⇒標準体重のより+25kg。とてつもない腹回りの脂肪により身動きをとることが難しく少しの運動ですぐに動悸や息切れが始まる。食事の時間や内容に偏りがあり血糖値も安定していないため感情の起伏が激しい。ハゲが進行してきているため精神的にも焦燥感あり。

心身の栄養になる食事がとれていること(✖)

⇒食事に関しては無頓着でありコンビニ食や冷凍食品を中心とした簡素なものが多い。ネットをしながら一人で食べることが多く食事中に食事を見ていないことがほとんど。

・充分な睡眠をとれていること(〇)

⇒やることがないため必然的に睡眠時間は確保することができているものの、昼間に起きているといたたまれない気分になるため昼夜逆転となってしまう。

金銭的にゆとりがあること(✖)

⇒貯金と収入がゼロ(というかマイナス)のため家賃が発生しない自宅での生活を余儀なくされる。カード会社への焦げ付きが3件あり祖父母の遺産を使って返済することを計画している。

時間的なゆとりがあること(◎)

⇒むしろ時間的なゆとりしかない。自分の部屋を「精神と時の部屋」と呼んでいる。

興味のある取り組むべき課題があること(〇)

⇒「ネットさえあれば生きていける」が彼の口癖であり艦これや2chなどソーシャルゲームを中心に消化しなくてはいけないタスクは意外と多い。

魅了される他者がいること(✖)

⇒同性に関しては皆無。まず人との交流がないし人に興味がない。

魅了したい異性がいること(✖)

⇒好きな異性がいるかとういう質問だが2次元に限定されてしまうので割愛。

経験を分かち合える仲間がいること(✖)

⇒元職場の同僚などとは少し連絡をとったりもしていたらしいが基本的には1週間の中で外出する機会が10分程度でありコンビニの店員さん以外ほとんど人と接することはない。

多くの選択肢の中から自分で好きなものを選べること✖)

⇒本人曰く「車は所有していたもののガソリン代が払えないほどの金欠であったため’’寝る’’か’’ゲームする’’か’’うんこする’’くらいの選択肢しかなかった」とのこと。そして、自分のことを’’うんこ製造マシーン’’と呼んでいた。

 

以上、10項目のうち7項目に✖がつくという結果でした。彼を支えているのは同世代が社畜のような生活をしている中、お金はないが時間だけは自由に使えるんだという自尊心とゲームやネットサーフィンといった毎日のルーティンワークだったのではないかなと思います。眠ることのできる生活は羨ましいですが僕は彼のようになりたいとは今でも思いません笑。

 

ニート脱出の軌跡

僕の完全なるエゴにより彼のニート生活に終止符を打とうと決意しました笑

なにより彼の金銭的な問題で一緒にどへも遊びにいくことができないという事態が僕にとっては望ましいものではなかったからです。前置きが長くなりましたが彼のためではなく自分のために実家へ帰郷してからの約1年半の間、彼とどのような時間を共有したのかを書いていこうと思います。

 

頻繁に連絡をとる

 彼の場合、良かった点が友人である僕に対して拒否的な対応がなかったということです。LINEを送れば返信があるし電話に掛ければしっかりととってくれました。安否の確認もありますが、些細なことでも意識的にできるだけ連絡をいれるようにするところから開始しました。

外出を促す

ニートルーティンの彼の生活リズムでは日光を浴びることがほとんどありません。諸説ありますがモノアミン仮説というものがあり日光にあたることで脳内ホルモンのバランスが整い精神的にも安定し睡眠のリズムなども安定してくるというものがあります。これは、医療や介護現場で働いていても実感があるのですが、夜中に覚醒して叫びまくる寝たきりの利用者さんを昼間車椅子に乗せて散歩に行くんですよね。それ以外の生活パターンは変わらないんですけど1週間くらい経つと少しずつ夜間良眠になるんですよ。で、雨が続いたりしてその他の理由で散歩ができなくなったりするとまた戻ったりするんですね。

そこで、彼にも同じように外に連れ出すことにしました。彼はお金がない割に奢ってもらうことをすごく嫌がるんです。そりゃニートの自分が同級生に奢ってもらうのってプライドもあるし嫌ですからね。初めは家の畑の手伝いとかをしてもらいました。

 

お金を持たせる

現代ではお金がないとやりたいことができないことがほとんどですが、実家にいれば最悪お金がなくても生活ができてしまうので、彼は実家の部屋と実家のWi-Fiを武器に籠城しているのです。今あるものでなんとかなる。なんとかする。とても素敵な考えなのですがお金をも出せない限りこの状態は親が死ぬまで続くかもしれないと思い。飲み会の時に送迎してもらったガソリン代や僕がしている副業の手伝いなどとして500円~1000円ほどを支払っていきました。小銭を手に入れた彼はコンビニや外出に行く頻度が増え日中の屋外での活動量は少しずつ改善していきました。

仕事を共有する

僕からもらった小銭を消化することにより少しずつ生活に変化が出てきたところで、「消費する楽しさ」が少しずつ復活していきました。購買欲もそうですが、嗜好品に手を出し始めましきた。タバコとかお酒とかそういうのですね。

お金を稼ぐ

まずは、簡単な手伝いを依頼しお小遣い程度の金額を渡すようにしてみました。簡単な手伝いといっても時間がなくてできないことを代行してもらうので非常に助かります。心から感謝をされお金も入るので嫌な気持ちにはなっていない様子でした。

そして、副業をしていたのでそちらの方にも力を借りるようにしました。業務内容のアイディアなども含めて自発的にアクションする場面も増えていきました。

飲み会に参加する

職業柄、他部署のスタッフとも飲みに行くことがあったので試しに飲み会に誘うことにしました。軽い合コンのノリで誘ったのですが、1回目は家着で来たので残念な結果となりましたが、2回目の誘いではしっかりと私服をきて全く知らないメンバーとも楽しそうに交流することができていました。引きこもっていても社会人経験もあり元来はアクティブな性格のため、そこまでストレスではなかったようです。

彼女をつくる

奇跡的に2回目のセッティングの2次会でいい感じになった女の子がいて、ひたすら相談にのり勝負服を一緒に買いに行ったりデート服を選んだりする中で、見事交際にこぎつけることができました笑

彼女ができた時点で自分の役目はほとんど終了しました。頻回にとっていた連絡も少しずつ少なくなり、たまに経過報告やのろけ話を受ける程度となりました。

定職に就く

彼女ができた彼は日雇いや工場などいくつか職を転々としましたが、携帯電話会社の営業という形で落ち着きました。入食後は「デート代が掛かるんだよ!」と不満を言いながらも資格をとってスキルアップをしたり、「痩せないとな」と趣味で登山を始めたりと積極的になっていきました笑

現在の彼は…

現在の彼は、第一子(男の子)にも恵まれ絶賛、育メン中です!守るべきものができると、半強制的なみえない力が働き文句や愚痴がこぼれることもありますが、しっかりと家族を養いながらも自分の人生を楽しんでいるようにみえます。

まとめ

決して家族を持つことが人生の最終目標とは思いませんが、「誰かのために何かをすること」というのは、元来より人に備わっている生きるための原動力なのではないかと思います。

「誰かのために何かをやっていたら結果自分のためになってた」この流れさえできてしまえば人生をより楽しく過ごせるのではないかと思います。

今日のあれこれ

誰かのために何かをやってるやつは強い

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